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鈴木聡一郎の今夜もツクねん

最高位戦日本プロ麻雀協会の観戦記者、鈴木聡一郎です。天鳳IDは「つくねん」です。 主に観戦記に関することを書いていきます。 昨夜もツイてました。そして、今夜もツクねん。 ※観戦記集をまとめました→ http://luckytsukunen.blog.fc2.com/blog-entry-34.html

デジタル優勝記~プロジェクションマッピングの男~

16年前、20歳の私は、最高位戦受験の前夜、石橋伸洋に出会った。それまで麻雀プロのイメージは、寡黙で垢抜けない人というものだったのだが、この石橋という男、実によくしゃべりよく笑う。そして、こっちが不安なぐらい中身がなさそうで能天気な兄ちゃんだな、と思った。
私にとって麻雀プロのイメージを最初に変えたのはこの石橋に他ならないだろう。

石橋の麻雀といえば、なんといっても相手の嫌がる仕掛け。
仕掛けた石橋のバラバラな手牌の背には、プロジェクションマッピングよろしく幻影が映し出される。
だから石橋を捕まえることはできないし、逆に石橋を捕まえようと手を伸ばせば、するりと空振り、こちらがよろけてしまう。
ただ、実は「この仕掛け本当に得なのかな?」と疑問に思うことも多い。例えば、安手で親の手をつぶしてくれそうな子方を止めてしまい、親リーチを待っている状態になっているところをMリーグで何度か見た。それなら、じっとしておいて子方と2人でオヤを蹴りに行ったほうがよくない?という考え方も成り立つわけだ。
そのように幻影の仕掛けが空振り続け、石橋はMリーグで2年間ずっと不振の期間を過ごしたと言っていいだろう。
それでも石橋は仕掛け続けた。それは石橋なりの、Mリーグという舞台での挑戦だったのかなとも思う。

その石橋が、セミファイナル、ファイナルと駒を進めるにつれ、徐々に照準が合ってきているように見えた。
そして、昨日のファイナル最終日、正にここに照準を合わせてきたかのような素晴らしい選択の数々を見せていったのである。

まずは東2局の親番でカン7mチーから入った。
Mリーグ2019ファイナル石橋_1
打ち出すのは前巡にツモ切っている6sで良さそうだが、それだと役牌にかなりケアの比重がいってしまう。それならと、石橋が打ち出したのは中だった。
中が重なってのダブルバックを見切る代わりに、他家から見た役牌への比重を少し下げる。

では次々巡に引いた7pではどうか。
Mリーグ2019ファイナル石橋_2
4p2枚見えで5pか6pのどちらかなら鳴けそうな感覚もあるだろうが、それもここで6sを手出ししてしまうと一気にケアされてもおかしくない(ドラ周りの形が決まったことを示唆するため)ため、ここも7pツモ切りとした。
7pツモ切りとしておけば、東から鳴けた場合に5pへのケアが少し薄れ、出アガリ率も少し上がるだろう。しかも、6sを残しておけば、後手を踏んだ場合に1mトイツ落としで粘れる道も残る。

しかし、2枚目の1mを打たれてはポンするしかない。
Mリーグ2019ファイナル石橋_3
もちろん打牌は6sだ。ここでネタばらしといったところ。4巡目に6sをツモ切っているプレイヤーが1mポンで打6s。これはヤバい。
4巡目ですでにドラ周りの形が決まっており、さらに6sを1枚引っ張ったということは、246か?いや、ポンを含む役牌バックなら2466からは打2sになるだろう。
では688か?それも6688からなら1枚切れの8を切るのでは?
なら446は?それも4466からドラ表示牌の4を切るだろう。
ということは、556か677か。ところが7もポンしていないから、本線は556から6切りのドラトイツなのではないだろうか。ゆえにヤバい。
これが仕掛けてすぐに6sトイツ落としの格好になっていると、もっと早めに受け始められ、マンズホンイツも臭うため、もしかしたらこの1mすら切られずテンパイまでたどり着かなかったかもしれない。
すなわち、この6s引っ張りは石橋のファインプレーということになろう。この手は、このテンパイまでたどり着ければ合格点なのである。
ところがこれが、ヤマに2枚残りの東を引いて4,000オール。最高点となった。

すると次局、白を仕掛けている石橋がこの手牌。
Mリーグ2019ファイナル石橋_4
ここから打6mとする。
8mから切れば赤5mのフォローも利くって?もちろんそうだが、ここでは6→8と逆切りすることに価値がある。
逆切りってやっぱり迫力がある。純粋に5mフォローが要らないほどに好形ターツが足りているか、手役(トイトイやホンイツ)を想起させるためだ。副次的に3mの打たれやすさも上がる。
自分が1,500仕掛けだからこそ、少しでもプレッシャーをかけようというわけである。しかもトップ目が1枚目の白からポンだ。それで6→8切りされたら1,500には見えないし、仮に1,500でもめちゃめちゃ早そうに見える。
それが実際にはどうかというと、そんなに良くないリャンシャンテンの1,500。この辺りがプロジェクションマッピング職人の技ってもんだ。
安全度高い南が残っているのも安定感あっていい。
本当に相手がやってほしくないことを率先してやる男だ。

ところが、すぐに裏目の7mを引く。
Mリーグ2019ファイナル石橋_5
ここではフリテン6m9mを残して7p切りといった。
様子を見たけどやっぱりピンズは高いから切っておきたい。しかもピンズを逆切りすることでやはりプレッシャーをかけていき、自分に対応した上家から6m9mが打たれるのを期待する(上家は8m切っているから9m切られやすい)。
さらに、上家へのアンパイ8mも確保できるという、本当にやられたら嫌な打牌。
Mリーグ2019ファイナル石橋_6
結果、自力でテンパイして1,500出アガリ。
美しい1,500だ。

続いてここからドラの南切り。
Mリーグ2019ファイナル石橋_7
こういう手牌でトップ目でもドラを切らずにいったん9sを切るプレイヤーを見かけるが、これは素直にドラ切りが私の好み。どうせ切るドラだし、タンヤオぐらいなるっしょという感覚。なら先打ちに越したことはない。

で、やはりタンヤオのイーシャンテンへ。
Mリーグ2019ファイナル石橋_8

9m早い人が2人いて7mが良さそうだし、8pが2枚切れていてピンズの伸びは鈍いしで石橋は4p切りを選択。
これ、ちょっと本人に聞いてみた。「8p生牌でも4p切りそう?」。
そしたら、優勝の興奮冷めやらぬ中答えてくれました。ありがたや。
いわく、やっぱり7mが良さそうだから4pは切りそうって。
まあ、マンズ激高のケース以外はまっすぐ4p切りが良さそうよね、8pは三色での打点フォロー利いてるし。
このイーシャンテン取りのメインはクイタンの1,000点で局消化なわけだが・・・
Mリーグ2019ファイナル石橋_9
そこそこ自信あるカン7mが残ったら、とばかりにリーチしてツモ。門前テンパイできっちりリーチに踏み切れるのが強さ。1,000点に的を絞っていると、意外と声が出ないリーチだ。これは強い1,300・2,600である。

南場に入ってもキレのある選択が続く。
Mリーグ2019ファイナル石橋_10
南場のトップ目だが、字牌を抱えずに数牌だらけの手牌にしていく。
一見アンパイが乏しいように見えるが、親には6p8pが打てるし、他2人には9sが打てる。つまり、一発は少なくとも避けられる安定感ある手牌になっているのである。
石橋はこういう現物を残した安定感ある進行が非常にうまい。こういうところも小林船長に「条件戦本当に強い」と言わしめた所以なのだろう。

で、少し進んでここ↓。
Mリーグ2019ファイナル石橋_11
ここでようやく2mを切って白を手元に置く。
これは、3mが2枚切れになったからというだけではない。親が直前に1p手出ししており、この親は捨て牌の傾向的に123三色があり得るため、それなら3mは1枚ぐらいしか残ってないし、将来的に親に危ないし、というわけだ。
だから、安全というわけではない白を残してでも先に2m1mを外すという選択になっていく。

さらに進んで、白鳥からリーチを受けた一発目。
Mリーグ2019ファイナル石橋_13

アンパイならソウズがあるが、石橋は白ツモ切りを選択。
白鳥以外の2人に字牌が高く、2人が白1枚くらい押さえていることもけっこうありそう。それなら、トイツの白ぐらいは切っておくか、と。
また、字牌が高い人は後手を踏むと押し返しにくい手になっていることが多いため、白鳥の一人旅にしてしまうのも嫌、というのもあったかもしれない。
Mリーグ2019ファイナル石橋_14
結果、すぐに3,900出アガリで局消化。

オーラスはこちら。
Mリーグ2019ファイナル石橋_15
自分でアガリにいきたいところで、役牌は1組でOKなため、白か中を切っておきたくなるが、この2種はどちらか重なると手牌が強くなる(守備力とスピード)。
それなら、一番放銃したくない親の現物1pだけはトイツにして守備力を確保してから進行を考えようと、石橋は打2pを選択。
またもやこういう安定感を盾に、進撃しようという道を選択していく。
Mリーグ2019ファイナル石橋_16
結果、望外のチートイツでテンパイすると、親の仕掛けに打ちにくい南単騎で粘り、親から南を打ち取りゲームセット。
これでフェニックスをまくって首位に立った。

Mリーグ2019ファイナル石橋_17
これが大仕事をやってのけた男の顔だ。
Mリーグでこんな良い顔のばっしー見なかったから、ちょっとうるっときたよ。
中身なさそうな兄ちゃんとか言ってほんとごめん。

そして、次戦で優勝を決めた小林のところに駆け寄るパイレーツメンバー。
Mリーグ2019ファイナル石橋_18
涙が止まらない瑞原。
声を上げて泣く朝倉。
石橋「いやー、あっぶねー!(次詰まったら)發打っちゃうよーww(≧▽≦)」

この男には、やはり笑顔がよく似合う。
プロジェクションマッピングで覆われた作り笑顔なんじゃないかと疑うほどに。

~完~


<おわりに>
今年、こんな人と最高位戦のリーグ戦で戦わねばなりません。勝てる気しねえええ。嘘です、勝ちます。
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  1. 2020/06/24(水) 03:57:13|
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1m切る?

昨日の記事をアップしたところ、こんな質問をいただきました↓

日向20200619_1

この局面ですね↓

_20200619_133410.jpg

ここから打1pとした、と。
質問いただいた方にもお答えしたんですが、ぼくはこの1pについては損だと思います。
同じ1ならスジがかぶって機能が低い1mを切った方が良さそうですよね。
もし第1打のスジ牌を持っていがちと考えてくれる人が相手にいるなら、1p切りのメリットとしては56pになったときの出やすさ鳴きやすさがあるかもしれませんが、それよりぼくは牌の機能を重視します。

で、ここからが本題。
単に1同士で比較しただけだからなのかもしれないけど、1m切るって人が多そうに見えたんですよね。

これ、ぼくの中では1択に近い感じで西切りなんです。
どうせ切ることになるトップ争い相手の風なんて、いの一番に切っておきたいと思っちゃう。

手牌的にもターツ足りてないし、1234mの形で持てる余裕あるから、横伸びへの機能にも期待して1m残したくなっちゃいます。
リーチかけることもギリギリ許容できる状況だしね。大体タンヤオになっちゃうと思うんだけど。

昨日1pと9mであんまり差が体感できないと言った感覚をこの選択に当てはめるなら、わりとはっきり西切りが得に見えてしまうという感覚です。

さて、何切ります?

ほんとはもうちょっと書きたい要素あったんだけど、それはまた別のお話で(^^)/
  1. 2020/06/19(金) 14:04:07|
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日向の1pがおかしいと思えない件について

Twitter上で日向選手の打1pを批判する声を多く見た。
ここ↓から打1p。意図は、安全度の高い9mを持っておこうというものだろう。
日向1

ちなみにぼくはシンプルに9mを切りそう。
しかし、1pも有力な選択肢に映る。
いずれにしても、1pと9mの差は、多くの人が思っているより小さいと思うのだ。

例えば、
日向1

これなら(ぼくの中ではわりと明確にというレベルで)打9m有利だと思ってる。
純粋に両面×2の4種受け入れに対し、1pを残すと1種増えるわけだから20%以上(見えてる4pと6mの分があるから20%以上)受け入れが増える。
これは大差だ。

一方、日向の手牌。
日向2



一見、これも同じように20%以上・・・かと思いきや、それは違う。
何が違うかと言えば、仕掛けられるかどうか。
この手牌、タンヤオのチーテン取るじゃないですか?
そうすると、20%以上受け入れが増加するのは・・・
「門前でテンパイするor47pか36mが上家から切られるまで」
となる。
この時点で20%あった1p残しの優位性は10%ぐらいに落ちるんじゃないかな。

次に、より良いイーシャンテンへの変化。
日向の手牌、356p458m引きでよりよいタンヤオイーシャンテンに受け、1pを切ることになる。
そう考えると、1pが機能するのは
「門前でテンパイするor47pか36mが上家から切られるまでor356p458m引きまでとなる」
補足だが、9mを残したことにより7mも変化種になるかもしれない(あまりうれしくはないが)。
さらに、1pを切ったことによりロスとなる2pも、よりよいイーシャンテンへの変化種となる(5pと8mのポンテンが増える)。
そう考えると、さっきまであった1pの受け入れ優位性10%は、もはや5%程度になるのではないだろうか。

5%程度であれば
・2p引きテンパイで打点的に落ちつつドラ切りで目立ってしまう1pをいま切っておき、
・それと引き換えに両脇へのアンパイ9mを持つこと
も許容されると思う。
「脇にはマンガンまで打てるんだからアンパイなんて要らない」と思う人もいるかもしれない。
でも、一発で打ったらハネマンになるかもよ?
日向のこの手牌って極端にアンパイを見つけにくい手牌。
とするなら、一発放銃を避けられる1牌って価値高いと思うけどなあ。

これだけでも9mを持つことが許容されると思うのだが、日向のケースではさらに打1pを後押しする要素がある。
・自分ですでに1pを1枚切っていること
だ。
仮に36mにチーテンをかけたとしよう。
その場合のテンパイ打牌は1pだ。
この1pは現状誰のアンパイでもなく、自分が1枚切っている牌。
他家「これもう絶対関連牌じゃん。。。」
だよね!
他家「しかも鳴きの少ない日向がこの状況で早々に両面チー。。。チーテンのことあるじゃん。。。」
かもね!
となると、カン4pは有力な読み筋に入る。
そこから派生して、134556pの形までケアされたっておかしくないのよね。

ということをもろもろ考えていくと、1pと9mって評価難しいよ。
少なくともぼくには難しい。
だからなんとも言えない。
ただ、ぼくはシンプルにこの巡目なら9m切るかなってだけ。
みんなそんなもんじゃないの?

何が言いたいかといえば、日向がんばれ。

おれは天鳳勢としてパイレーツ応援するけどw
  1. 2020/06/18(木) 18:31:06|
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いなくなった友人と麻雀プロの話

1年前の2018年10月15日、普段早起きなんてしない麻雀打ちたちが、揃いも揃って午前9時に埼玉の奥地にいる。
普段、そんな時間に集合することなんてないのに、なんだかな。それがこんなに悲しい出来事なんて。本来は家族葬のところ、親しかった麻雀関係者にはと参列を許してくださったご遺族には感謝しかない。
田中巌、みんなから愛される麻雀プロだった。

正直、私はここにいるみんなに比べればそこまで親しいというわけではなかった方だと思うし、今まで告別式で泣いたことなんてなかったが、涙が出てきそうになる。自分でも意外だった。
どこかに、ご遺族や親しい人たちを差し置いておれなんかが泣いていいのかなという気持ちがあったのかもしれないが、もう抑えきれなかった。涙が止まらなかった。
友人がいなくなった悲しさと同時に、悔しさも大きかったと思う。なんで巌ちゃんのことを1度も書いてあげられなかったんだろう。なんで巌ちゃんのすごさを1人でも多くの人に伝えることができなかったのだろう。
こんなにみんなから強いと言われる打ち手なんて多くないのに。
とにかく1つでも多くの記事を世の中に送り出そうと思ってやってきたが、ほんとに目一杯まで努力していたのだろうか。そんな気持ちが芽生えてくる。
これが後悔というやつなのだろう。

だからこそ。
だからこそ、これからのことを考えた。1文字でも多くのことを書こう。麻雀のことについて書こう。麻雀プロという人たちの魅力を伝えよう。
そう決意し、真っ赤な顔で斎場を出ると、ドリブンズのLINEグループに監督からメッセージが届いていた。
そこにはいつものように今日の試合のオーダーが書かれていた。
「今日は村上・園田の順で」
アツくなった。
最高位戦の仲間を見送ったこの日に、そこに参列した2人の最高位戦選手。奇しくもそういうオーダーだった。

斎場からの帰り道、たまたま園田と一緒に歩いた。
「今日は頼んだよ」
思わず声が出た。
今日は、今日だけは、勝たせてあげたい。
こんなに勝ってくれと願う日もあまりないだろう。普段願ったりしないし。
すると、園田が「勝つよ」と一言、強くうなずいた。
実力があるからといって勝てるわけではない、そんな麻雀のゲーム性をよく理解している男が、無責任にも責任を負う言葉を発した。
今日は勝ってほしい。
今日は勝ちたい。
今日は勝たせてあげたい。

彼らの闘いを盛り上げるべく、私は1文字でも多く輝かしいプレイを伝えるため、試合会場に向かい、いつものようにPCを開く。

さあ、それぞれの、闘いの時間である。
1秒でも長く麻雀にかかわれる幸せを噛み締めながら。

1回戦、村上は派手なラスを引く。村上にとって個人初のラスだった。
2回戦に向かう前、園田は言った「まあ、これで全員ラスを1回ずつ引いたってことで、ここから反撃開始といきましょう」

「天才」という言葉を簡単には使いたくないものだが、その2回戦、園田が天才ぶりを随所に発揮する。
正直、神懸かっていたと思う。
今まで見た園田の麻雀の、どの試合よりも、園田らしさが表れ、どんどん安く放銃し、高くアガった。

私はその一挙手一投足を漏らさぬよう、大事にツイートしていった。
ほら、すごいだろ?麻雀プロってすごいだろ?こんなにすごいやつらがいるんだぜ?もっと知りたくなるだろ?麻雀したくなるだろ?
夢中だった。
涙が出そうだった。

園田はトップを取って、この日、チームを勝ちに導いた。

「勝つよ」

麻雀において、その言葉がどれだけ無責任な意味を持つか知る男が、大きな責任を果たしたのである。

私はその日、様々な麻雀プロの姿を見た。麻雀の中で生きる彼らは紛れもなく麻雀プロだ。
これからも、1文字でも多く、彼らのことを伝えていきたい。

そして1年後の昨日2019年10月14日、監督からドリブンズグループに届いたLINEにはこう書かれていた。
「今日は園田、村上の順で」

しかし、2人は見せ場なく3、4着に終わる。
解説の小林選手が言う。
小林「彼らはここから500ぐらい勝つつもりだと思いますよ」
その放送を見ながらすぐに反応するドリブンズ。
園田「いや、500じゃ許さない」
たろう「あと80回ってことは、リーグ戦2年分ってことだからね。まあ1,000ぐらい勝つこともあるよね」

信じてやまない麻雀プロが勝つと言うのなら、やはり私はそのすごさを逃さず伝えるだけである。

そんな幸せな時間を過ごせる麻雀プロとして。
それが叶わず去った人たちの分まで。
  1. 2019/10/15(火) 09:57:10|
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【お知らせ】ぼくのMリーグへのかかわり方

今日は、ぼくが初年度のMリーグにどういう風にかかわっていくのかをお伝えしておこうと思います。

結論からいうと、ぼくは今年のMリーグには、RTDリーグのような公式ライター的な立場ではなく・・・

あるチームの広報的な立場でお手伝いさせていただきます!

そのチームの監督からは「パイレーツ推しのままで全然いいんで、うちのチームとMリーグを盛り上げることも手伝ってくれませんか?」と。
そんな素敵なお誘いあります?即決ですよ。

ちなみに、裏方としてひとまず名前は伏せて活動しようと思ってます。
「例えば公式的な仕事など、Mリーグ関連で他から仕事が来たとき、鈴木さんが受けやすいように」
と、チーム側から配慮していただいたので、それをお断りするのは違うと思って。とにかくね、ありがたすぎるわけです。
でも、こうしてそういう活動することは言っちゃってるんだけどw
いや、さすがにですね、Mリーグ放送媒体であるAbemaTVにこれだけ関与させていただいていて、Mリーグへのかかわり方をみなさんに何も言わないのはおかしいかなと思いまして、これだけは報告させていただきました。



で、ここからが↑の結論に至った背景と所感。
若手選手とか、我こそは次期Mリーガー候補と思う選手には特に読んでほしいです!

Mリーグが企画発表されたとき、盛り上げるには裏方としていろんな形で各チームに入る麻雀プロが必要だとぼくは直感しました。
なので、今から1ヶ月ぐらい前から、チームの観戦記者的な立場で契約してもらえないかとアプローチしていたんですよね。
ぼくはたぶんMリーガーになれないけれど、若手とか次期Mリーガー候補がそういう前例を見たとき、「ああ、そういうのもアリなのか」という気付きになれればと。

我こそはと思う選手は、ぜひ図々しく動いた方がいい。
例えば、練習相手としてチーム専属契約を結べれば、もう次期Mリーガーじゃないですか。翌年の指名候補に絶対乗るよね。そこ狙ってほしいな。
絵や文章がかけるなら、まずはぼくみたいに広報でもいい
Mリーグには、とにかく関わっていた方がいいと思います。

なんでこんなこと言ってるかっていうと、色んな新規事業の立ち上げコンサルをしてきた経験から、企画や会社の立ち上げに関わることは貴重な財産になると思っているからです。
流行ってることの立ち上げ期を中から見るって、学びが多いし、それが流行り続けたときには経験そのものが財産になります。
幸運にもこの時代に麻雀プロやってるんだから、図々しくいっていいと思うんですよね。
ハングリーに押そう!

例えばこれ。
2018092807591281c.jpg

まずはこの情報に気づけたかどうか。
もしくは教えてくれる人がいたかどうか。
もっと言えば、他薦してくれる人がいたかどうか。

ぼくは次期Mリーガー候補と思ってる最高位戦のある後輩に教えました。
それを聞いて彼は即応募したけど、そのときにはもう枠が埋まってたらしいのね。ぼくももう少し早く気づいて、伝えられていればと反省しました。
でもたぶん次があれば、同じとこから声かかるよね。それが大事だと思う。

挑戦しようというやつには、たぶん次がありますよ。
だって、Mリーグだって挑戦なんだからさ。トライ&エラーの繰り返しじゃない?新規事業の多くは当然そうですよ。初めから万事順調なんてわけないです。
だから、一緒に挑戦しようとしてくれるやつには次があると思う。
Mリーグって、一見、手の届かない企画に見えるけど、実はけっこう関われるものだと思うんです。
Mリーグへの敷居を勝手に高くしてしまう必要は全くありませんよ

だから、
とにかく押そう!
前のめりにいこう!

って話でした。
連続ツイートしようと思ったら、想像より長くなったんでブログにしました。

ということで、ぼくが書いてることを公言はしませんが、もし、やたらぼくっぽい文章を見かけたら、ニヤニヤしながら読んでみてください( ̄▽ ̄)

Mリーグ、中から盛り上げられるようにがんばります!!



  1. 2018/09/28(金) 08:01:34|
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